国によっての感じ方の違いと文化の違い

先日ある技能実習生の受け入れ会社さんから連絡がありました。タイの技能実習生がモンゴルの特定技能生に頭を触られ非常に怒っているという事でした。早速、面談をさせてもらい、まずはタイの人の話、そしてその後モンゴルの人の話を聞きました。タイの人がある失敗をしたときにモンゴルの人が彼女の頭を拳でゴリゴリしたという主張です。また、その後iPadで私を叩こうとしたという事でした。

モンゴルの人に聞いてみますと、私はそんなことはしていないし、全く記憶がないとの事でした。無意識のうちにやったのか偽りを言っているかですね・・・。

実は、国によってある行為が相手から侮辱されたと受け取ったり、たいしたことではない冗談だと受け取ったりする違いがあるようです。私たち日本人は親しい間柄なら頭を触られることは親愛の表現ととることも多いかと思います。良い成績をとってきた子供や運動会で1等賞をとった子供の頭をなでたり、時には力が入りすぎて髪の毛をグシャグシャにしてしまう事もあるかもしれません。最近では職場で部下の頭を触ったり、なでたりする人はいないと思いますが、少し前まではありましたねそういう事も。日本人の受け止め方、感じ方も変わってきているということでしょうか。

今回の事で感じたのは、おそらくタイの人はこれと同じことを私が彼女にやったとしたら、烈火のごとく怒るのは間違いないという事ですね。人の一番大事な頭をそう気安く触るなというわけですね。実は他のモンゴルの人に聞いてみますと、モンゴルでもやはり人の頭を触ったりすることはほとんどなく、触られるといやだし、触られたら怒るという事でした。

つまり、今回の事件はモンゴルの人もそれをわかって頭を触ったり、叩く真似をした可能性もありますから、ちょっと悪質かもしれません。

いずれにせよ、我々日本人も他の国の人と接するときはその国の文化や感じ方に違いがある事をよく理解しておかなければなりません。今回のような頭を触るという事だけではなく、使う言葉、叱り方、ほめ方、仕事の教え方、そんな時にコミュニケーションの間違いが起こるかもしれないという事を考えさせられた出来事でした。

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